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オバマケア見直しは共和党の悲願で、トランプ米大統領の看板公約の一つだ。
5月に下院が代替法案を可決したものの、上 院では採決のメドが立たず頓挫する懸念も浮かんでいた。
これほど実現に苦労するのは、見直しの方法を巡って共和党内で意見が割れているためだ。
保守強硬派の議員はオバマケアに投じている政府補助金を減税などの財源に回すためオバマケアを完全撤廃すべきだと主張する。
オバマケアの一部を残す代替法案では生ぬるいと反対している。
一方で穏健派は、代替法案が通れば無保険者が大幅に増えるとして、低所得者を保護すべきだと訴える。
トランプ氏を支持する労働者層には、オバマケアで初めて保険に加入した人も多い。
彼らが保険を失えば、2018年秋の議会中間選挙に影響が出かねないとの懸念がある。
共和指導部は週内の法案通過をめざしているが、強硬派と穏健派が折り合う見通 しは立っていない。
下院を通過した代替法案をベースに、様々な議員の主張を取り込んだ法案を検討。
党内で調整を経ずに実際に採決していくことで、落としどころの感触を探っていくとみられる。
ただ、25日夜に採決した第1弾の包括的な代替法案である通称トランプケア3.0は、共和から9人の造反が出て43対57の反対多数で早くも否決された。
今後の見直し策ではオバマケアを2年後に廃止する法案をまず成立させ、代替案はその間に決めるという廃止法案も候補となる。
トランプ氏はオバマケアの終わりの始まりだと記者会見で勝ち誇ってみせた。
だが、与党内には法案調整に汗を流さず、指導力不足が露呈しているトランプ氏への不満も根強い。
看板公約を実現できなければ、政権や共和党 へのダメージは大きい。
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by neuu213 | 2017-08-07 15:20

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